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企業の副業解禁に潜む危険性

企業の副業禁止が緩和される方向に進んでいます。

しかも政府もそれを後押ししているので、企業としてはNOと言えない状況になりつつあります。

企業としては、副業する事で本業が疎かになるのでは?と心配しています。

また、企業の機密情報が漏えいする危険性もあるでしょう。

更には優秀な人材が起業して辞めてしまう不安もあるでしょう。

そうなれば、会社の残るのは優秀じゃない人ばかり…

こうなる可能性だってあります。

 

それでも乗り気の企業もあります。

異種業間の交流で新しいキャッシュポイントが見つかる可能性があるし、社員の多様性は企業にとっては有利です。

しかし、本当の企業が乗り気な理由。
私はそんな綺麗事ではない、と感じています。

 

どう言う事か?

企業が副業を容認する事で、企業は社員が生活に十分必要なだけの給与を払わなくてもいいと考えないか?

会社の業績が悪いから、副業で賄ってね♪

こんな事を堂々と言い出さないか?という不安です。

まさかそんな…と思われるかもしれませんが、既に十分な給与が払えないからと、社員の副業を解禁した会社があるからです。

会社名は忘れましたが、割と名前の通った会社で、政府がどうこう言うよりも前、既に数年経っている筈です。

この会社の話を聞いた時、この先会社の業績が悪化したら給料は払えない、足りない分は副業よろしく…とならないかと危惧しました。

一方で、日本の会社は副業禁止が根強いので、実現するのはもっと先の話だろう、と思っていました。

しかし、ここに来て政府主導という急展開です。

 

それでなくても、同一労働同一賃金で正社員の立場が弱くなりつつあるのに、ここに来て副業解禁…

同一労働同一賃金は、非正規社員と正規社員の間の賃金の格差解消が目的です。

しかし一方では、同じ仕事なら賃金も同じなので、非正規社員の賃金がそのまま正社員に適用される可能性もあります。

そうなれば、正社員の方は賃金が下がってしまう事になりますね。

となれば…

正社員であっても、自分や家族を養えなくなる。
下手すれば最低限の生活費すら稼げない。

そんな時代がすぐ近くまで来ている可能性もあるのです。

正社員になったからもう安全、とはならないんですね。

正社員なのに安泰ではないなんて、今までは考えられない事でしたが、これからは副業しなきゃ生活出来ないって状況にもなりえるのです。

才能のある人なら、本業でも副業でも稼げるでしょう。

でもそこまでの才能のない一般の人は?

仕事の後、バイトしますか?
それとも週末にバイトしますか?

どっちにしても、仕事が終わってもまた仕事です。
今まで通りに仕事をして、その後また仕事…

…いつ休めばいいのでしょうか?

更に怖いのは、会社が違うから過重労働と認められない可能性です。
もし過労死しても、どちらの会社の責任かなんて証明出来ませんよね?

過労死として認定されても、どの会社でのどの仕事が負担だったかなんて一々証明出来ません。

証明出来なければ、損害賠償請求をするのはかなり難しいです。

こうなれば、一般の人は今以上に厳しい状況に立たされる可能性があるのです。

 

また、社員の能力を広げるなんて言っていますが…

今どきの企業は、昔は数人でやっていた仕事を、IT化を理由に1人でやらせている心が殆どです。

しかし、IT化しても仕事の効率が上がるどころか、より複雑で煩雑になっていたりします。

そこに来て、更に社員の多様性ですよ…

今後、「社員の能力を広げる」をお題目に、この流れが進みそうです。

既に3人分の仕事をこなしているのに、更に4人5人と増える可能性があります。

 

また、政府は残業を減らすとかいってますが、経営者は必要性を感じていないので、そう簡単には進まないでしょう。

実際、あの電通も残業を減らすとか行ってるそうですが、現実には家に仕事を持ち帰ったり、下請け孫請けの会社に社員が出向いて仕事しているそうです。

仕事量を減らすとか、社員を増やすなんてしていません。

何だかんだ言って、あんなに叩かれても現実は変わっていないそうです。

裁判で負けたってこれですからね?

企業は人手不足の根本的な解決よりも、一人4役5役させる事に興味があるので、社員の負担はあまり変わりそうもないのです。

だって、その方が経営者には都合がいいですからね。

そもそも経営者集団の経団連は、残業を減らす気がありません。

そもそも、残業を前提にしないと利益が出せない会社の構造になっているのが日本企業です。

そんな構造的な問題があるのに、経営者たちはそれを直視する事が出来ないのです。

 

まぁ、ぶっちゃけ無能なんですね。

直視したら、会社の利益がなくなって倒産するかもしれないし。

ついでに自分達の責任も問われ、無能なのがばれますから。

でも、そんな無能な経団連がいまだに経済界を牛耳っているので、労働者の環境は簡単には改善されません。

そこに湧いて出た企業の副業容認の流れ。

私にはどうしても胡散臭く敵にしか見えません。

安易に副業解禁を喜べるのかどうか、非常に疑問なのです。

 

とは言え、そんな事を言っていても何の益にもなりません。

そうなってもいい様に、稼ぐ手段は一つでも多く持っている事が大切です。

このサイトに来られたという事は、あなたも副業を考えているのでしょう。

副業を考えているなら、早い方がいいですよ。

皆が一斉に始めてからでは遅すぎます。

あらゆる副業の市場が飽和してしまうので、その頃にはもう稼げなくなる可能性があるからです。

年金がもらえるかどうかも怪しい時代が来ます。

その時までに継続的な収入になる副業があれば、老後の不安への対策にもなります。

どんな副業でもいいのですが、年をとって身体が動かなくなってからも続けられる物がいいでしょう。

あなたに何が出来るか、じっくり考えてみてください。

 

 

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