日本政府の働き方改革、どうみますか?
私としては、何だか奇妙な展開になっているな…と感じています。
サラリーマンが「フラリーマン」になる副作用を起こしているからです。
まずは「フラリーマン」の定義とは?
会社の帰社時間が過ぎて退社したにもかかわらず、まっすぐに自宅に帰らない人達の事です。
自分の趣味の時間を楽しんでから帰宅する人、コンビニでチューハイとつまみを買って公園で飲んで時間をつぶして帰る人、ひとりカラオケを楽しんで帰る人、ミニ四駆を仲間と追及して帰る人…など様々です。
家では家事や育児がまっているからという理由で早く帰らない人が多いのも特徴です。
できれば妻に知られたくない、というのが本音ではないでしょうか?
ですが、これでは夫婦の将来も仲はよくなることはないと断言できます。
夫が妻にずうっと隠し事をするわけですから。
こんな関係がうまくいくわけがありません。
また、妻側からするとこのような事実を受け入れることは難しいです。
妻は自分の忙しい家事と育児の現実を目の当たりにしています。
一人で仕事も家事も育児もこなさなくてはいけないので、一分一秒を無駄にしない為に効率よく動いて進めていっています。
効率が悪ければ睡眠時間が確実に削られていくので、必死に睡眠時間を確保するために行動して当然です。
そこに退社時間が早くなって自宅に帰れば家事と育児が待っているからと自宅にまっすぐに帰らずにフラフラしている「フラリーマン」になっている夫の行動を知ってしまったら、妻はどう思うでしょうか?
また、どのような行動をとるでしょうか?
妻側からの心の声が聞こえてきます。
察するに難しいとは思えません。
以前、「旦那デスノート」なるものが話題になりました。
理由は様々ですが、本気で夫の死を願う妻たちの本音から出たものでした。
家にいても何もせず、大きな子供状態で足を引っ張る。
家事育児をしないのに、文句だけはいう。
また、何もしないのに都合が悪い事は妻のせいにする。
一人の稼ぎで家族を養える訳でもなく、共働きなのに家事育児は妻任せ。
更には、妻よりも実親を優先して、世に言う嫁姑問題を巻き起こし、知らん顔していたり…
妻からしたらこんな夫との結婚生活は、罰ゲームそのものです。
いくら働いている時間が短いとはいえ、限られた時間は働いています。
子供がいればお迎えや何やで残業が出来ない為、時間内に仕事を終わらせるのは必然です。
その為、仕事中も効率優先で気を抜く事無く仕事をせざるをえません。
だって残業になれば周りー会社の同僚、保育園や学童の職員、そしてわが子達ーに迷惑がかかるからです。
同僚たちに残った仕事をお願いすれば、社内での評価ガタ落ちです。
女性だって男性並みに仕事をする事を求められているのですから当然です。
また、時短勤務なら、それだけで肩身が狭いものです。
更に保育園や学童は、遅れればペナルティもあります。
この様なプレッシャーの中で仕事を終え、家に変えれば家事育児。
買い物をして料理を作り、掃除洗濯をして…とまだ家事と言う仕事が残っています。
子供がいれば、負担はさらに増えるばかり。
子供達の世話をし、夕飯を食べさせ、お風呂に入れ、宿題や明日の準備をさせ、寝かしつけも…とやる事は山のようにあります。
しかし、家に帰っても戦場なのにもかかわらず、夫が家事育児は面倒臭いから…と、残業がないのに時間を潰してのんびり帰ってきたら…
「旦那デスノート」が欲しくなっても責められません。
一般的に、日本人男性は家事育児をしません。
家事育児の分担率は、日本は先進国の中では最下位レベルです。
昭和の時代、夫=仕事、妻=専業主婦の時代なら許された事ですが、今はもうそんな時代ではありません。
専業主婦よりも兼業主婦の方が多くなったのです。
なのに夫の意識はまだ昭和のままです。
実際は収入や勤務時間で家事育児の分担もすべきなのですが、夫にはそんな意識が中々生まれません。
だって面倒臭いから。
でも、この面倒臭いから…は実は、とんでもない未来を招き寄せるのです。
それが、「夫のATM化」や「離婚」です。
今は女性も仕事を持っています。
一人親世帯への手当も厚くなりました。
経済的な問題はかなり減りました。
そして、昔ほど離婚のハードルは高くありません。
離婚が増えた事で世間体なんて無関係です。
更には親が元気だと、孫連れて帰っておいで~と軽く言います。
娘が結婚しても子離れできない親も増えています。
そして日本では、子供の親権はよほどの事がないと母親になります。
でも当然ですよね。
家事育児をしていない夫になぞ、子供を託すなんて無理な話です。
この様な時代の変化に、男性だけが気付いていません。
気付いていても、気付かないふりをしているのかもしれませんが…
そして、家をないがしろにした夫の行く末は…孤独です。
孤独死は、圧倒的に男性が多いです。
男性は、事を人生の中心とする為、家族だけでなく友人や趣味仲間との付き合いが希薄です。
毎日顔を合わせていた同僚達も、仕事と言う媒体がなければそれっきりです。
町内会や子供会も妻任せだと、地域との繋がりも生まれません。
今は元気な親も、いずれは先に逝きます。
仕事をしている間はまだいいのですが…
会社を退職した時に、やっと気がつくのです。
周りに誰もいない…と。
仮に離婚しなくても、仕事だけの夫や父親では、家族の心はとっくの昔に離れています。
退職したら妻や子供達と旅行にいこう!なんて考えていたのに、いざそうなったら誰も相手をしてくれません。
妻も子供も、夫がいない間に自分自身のコミュニティが液上がっています。
もうそこに、夫や父親の場所はないのです。
頑張って家族の為に働いてきたのに!!!
確かにそうでしょうが、もっと頑張って働いてきた人がいます。
そう、一人で仕事も家事も育児もこなしていた妻です。
そんな母親の姿を見て育った子供達にとっては、父親は仕事以外何もしなかった人です。
子供も大人になれば、一人の人間として父親を見ます。
友人知人の父親と比べた時、自分の父親はどうだったか、子供は冷静に判断します。
また男性は、プライドが高いので中々寂しいとは言えません。
身体が元気なうちはまだいいのですが、病気がちになれば途端に引き籠りです。
女性の様に、近所付き合いや友人付き合いも薄いので、小まめに連絡をとる事も少ないので、引き籠りがちになるのです。
悲しい事ですが、孤独死は年々増加しています。
そして、やはり男性が殆どです。
この事態を解決するための方法は何でしょうか?
私個人からは、2つの提案があります。
1、まっすぐに自宅に帰って家事育児を速やかに終了さる。
残った時間を「副業」にあてて大切な家族へ今後の新たな収入の柱に育てて『収入』と『時間』を手に入れる。
2、フラリーマンの時間の半分を副業に充てる。
スマホでブログの記事を投稿してアドセンスの広告収入かアフィリエイトの手数料収入を確保する。
残り時間でお小遣いサイトの攻略を行い毎月のお小遣い収入をGETする。
一番お勧めなのは、やはり1です。
人間、一緒にいる時間が長ければ長いほど、お互いの理解を深める事が出来ます。
トラブルの殆どは、コミュニケーション不足とも言われます。
仕事にしても家庭にしても友人関係にしても、常にコミュニケーションをとってお互いの状況を相手に知らせておけば、大半の事は円滑に行くものです。
いわゆる「報(告)・連(絡)・相(談)」ですね。
何であっても、この「報・連・相」は大切なのです。
最初は家事育児で大変ですが、誰だって最初から要領よく出来ていた訳ではありません。
毎日やっているから、毎日早くやるにはどうしたらいいかを考えながらやっているから、出来るようになっているのです。
育児も最初は泣かれるけど、毎日世話をしているから子供は懐くし、泣かなくなります。
試行錯誤して、お互いにイライラしたり喧嘩する事があっても、毎日お互いの為にやっているから絆も深まります。
産んだ母親だって理由で子供が懐く訳じゃないんです。
毎日世話しているから懐くんです(妻談)
と言う訳で、頑張って週に一度からでもやってみましょう。
どうしても、どうしても無理って場合は、仕方ありません。
2で稼ぎましょう。
稼げばそれは残業しているのと同じです。
たまにケーキでも買って帰って妻をいたわりましょう。
何だかんだ言っても、「稼ぐ」のは強いんです。
昭和のサラリーマンが家事育児をしなくても許されたのは、それだけの稼ぎがあったからです。
はっきり言って、「フラリ-マン」してても収入は上がりません。
むしろ時間を潰す為にお金が必要なので、お小遣いが減る一方です。
成功する人ほど、こう言った時間を散在せずにお金を生むための時間に費やします。
これからは益々残業抑制に進むでしょう。
空いた時間が増えた時、あなたは何をしますか?
どこに向かいますか?
今やっている事は、今後の人生にどう影響するでしょうか?
将来孤独死にならない為にも、今一度自分の存在価値を見直してみませんか?